途上国の子どもたちに教育の環境と機会を 〜カンボジアに幼稚園園舎を贈呈しました 〜

アチーブメントが寄贈したチュラントゥトゥン幼稚園がこのたび完成。2019年5月2日~5日に贈呈式のために、アチーブメント株式会社相談役の佐藤英郎と(一財)日本プロスピーカー協会認定プロスピーカー4名がカンボジアを訪れました。大勢の子どもたちに歓迎されながら、式典は厳粛に行われました。

今後幼稚園に通う子どもたちと共に、園舎の前で
今後幼稚園に通う子どもたちと共に、園舎の前で

カンボジアに残る暗い歴史

カンボジアは約40年前に、独裁者ポル・ポトによる恐怖政治によって、国民の3分の1が大虐殺されたという悲しい歴史があります。
多くの知識人を失い、学びの場も破壊され、教育体制が崩壊しました。

悲惨な爪痕は今も残っており、小学校から中学校への進学者は2人に1人。
十分に言葉を読み書きできない人も4人に1人はいます。
社会的発展のために必要不可欠な基礎教育すら足りていない状況です。

純利益の1割は社会奉仕に貢献

青木には、純利益の1割を社会貢献に費やす経営方針があります。
昨年の10月からのカンボジア支援は、子どもたちに人間性向上の教育環境を提供する公益財団法人School Aid Japanのご協力により実現しました。
世界中の子どもたちに良質な教育環境を届けていけるよう、今後も貢献の幅を広げてまいります。

贈呈式の様子
贈呈式の様子

3つの夢しか描けないカンボジアの子どもたち

昨年10月の中学校校舎贈呈から始まったカンボジア支援の活動ですが、この度幼稚園園舎を贈呈いたしました。
その贈呈式に、佐藤とプロスピーカーの山本欣子様・尾花明美様・原田康子様・玄甫和美様と共に、カンボジアを訪問しました。

初日は日本とカンボジアの国旗を振る子どもたちの笑顔に出迎えられ、チュラントゥトゥン幼稚園贈呈式が開催されました。
勉強をして豊かな人生を送ってほしいという佐藤のメッセージと共に、筆記用具をプレゼントしました。

贈呈式の翌々日には、農業支援のファームと児童養護施設を訪問しました。
児童養護施設「夢追う子どもたちの家」では、佐藤が子どもたちに特別講義を実施。
「仲間と力を合わせること」、「自分を信じて努力すること」を学ぶワークショップ「パタパタ」を行い、真剣に取り組む子どもたちを目の当たりにしました。
試行錯誤を繰り返し、「本気で努力すれば目標は達成できる」ということを学んでいただけた時間となりました。

カンボジアの平均年収は、日本の20分の1程度で、医療レベルも低く、インフラさえ整っていません。
日本と比べると、圧倒的に貧しいのです。

しかし、カンボジアの子どもたちは、誰もが太陽のように明るく笑っていました。
そんな彼ら彼女らの夢は何かと聞くと、「警察官」「医者」「先生」がほとんどでした。
この3つの職業が人気という訳ではなく、子どもたちはそれら以外を知らないのです。
望む教育を受けられる環境ではないため、選択肢すらないのがカンボジアの現状です。

原因はポル・ポト政権による悲しい歴史にあります。
暴力で他者を従わせる独裁者の行為は、典型的な外的コントロールで、従わない人は殺されました。
今でも教育者が圧倒的に足りておらず、その環境も整備されていないのです。

今回の支援は小さな一歩かもしれませんが、この学びの場から一人でも大きな志を持ち、国を牽引するリーダーが生まれることを切に願って、メッセージを届けた訪問でした。

外的コントロールのない世の中を目指して、これからも社会貢献の小さな一歩を積み重ね続け、世界の子どもたちの明るい未来を共に創造してまいります。

現地の空気に肌で触れた佐藤からのメッセージ

途上国の貧困地域の実情は、テレビなどでしか見たことがありませんでしたが、今回直接触れることができました。
率直に感じたのは「私たちがどれだけ恵まれているのか」ということと「世界には支援を必要としている人たちがたくさんいる」ということです。

子どもたちの暮らしを見て、未来がとても心配になりました。
簡易的な住宅しかなく、生きるのに精一杯で、もはや父親が誰なのかわからない。
それが現実なのです。
これもポル・ポト政権が残した爪痕であり、社会をリードする指導者が育たない環境ゆえの結果です。

かつて、戦争で壊滅的な打撃を受けた日本が復興を遂げられたのは、知恵を持つ指導者の存在があったからです。
そうでない途上国は、何より教育に力を入れていく必要がありますし、同じ人間として助け合っていく必要があると切実に思いました。

私たちは、日常で悩みに出会うことがあります。
しかし悩めるということはそれだけ余裕のある環境だとも言えるのではないでしょうか。

実際に今回の訪問を経て、日本での生活がどれだけ恵まれているかを思い知りました。
当たり前じゃない恵まれた環境にいるからこそ、私たちには「分かち合う責任」があると思うのです。
世界に目を向け、貢献の幅をいかに拡張できるかを考えてみると、これまで持っていた悩みは小さなものに思えるはずです。
ぜひ「与える」人生を共に歩んでいきましょう。

子どもたちにメッセージを送る佐藤
子どもたちにメッセージを送る佐藤
一緒にカンボジアを訪れた4名のプロスピーカーの皆さま
一緒にカンボジアを訪れたプロスピーカーの皆さまと