創業13年で達成したNasdaq上場までの軌跡
■競争が激しいCMS業界で国内売上実績No.1
■大手企業から国家機関まで多くの導入実績
■2022年2月、米国Nasdaq市場へ上場
ギリギリのところで掴んだ勝利
弊社は、2022年の2月に米国Nasdaq市場に上場をさせていただきました。たくさんの方々のお力があっての結果で、数々のお祝いのメッセージをいただきました。本当にありがとうございます。私としてもとても達成感がありました。それは、決して一筋縄ではいかずに、たくさん苦労した背景があったからです。
一言で言えば、最後の最後まで期限に間に合うかどうかがわからない戦いを強いられていました。上場のプロセスには、監査法人による監査が必要です。承認をいただいてから1年以内というのが監査の期限なのですが、新型コロナウイルス感染症によって、実際に来日しての監査が出来ず、このスケジュールがかなり後ろ倒しになってしまいました。結果的に、2月10日が期限のところ、上場が確定したのが前日の16時30分だったのです。本当にヒヤヒヤでした。一つ間違えればすべてが水の泡になるなかで、壁に当たり、万事休すと思った場面も数しれず。最後の最後は米国市場の担当者を始め、数多くの方が徹夜してでも必ず終わらせると決意して、取り組んでくださったおかげで、無事達成することが出来ました。
「諦めない心」が人生を切り拓く
無我夢中とはまさにこのことかと思うほど、どうしたら達成できるのかだけを必死に考え続けていました。難しい依頼だなと思いながらも、何度も打診をさせていただいて、大きな負担をかけてしまうとわかっていても何度もお願いをしました。幸い、米国市場の方々が「本気で求めるならどこまでも応える」というスタンスで、かなり融通を利かせていただきましたが、とにかく私の中では絶対に諦めないということだけを決めていました。
思えばこれは、今までのビジネス経験の中でもずっと大切にしてきたことです。今まで掲げてきた目標や夢はほぼ達成をしてきましたが、言うまでもなく達成した数の数倍失敗してきました。多くの人は一度や二度失敗をしただけで諦めてしまうのですが、そんな簡単にうまくいくはずがありません。自転車に乗れるようになったときもきっとそうでしょう。なぜできたのか? それは、挑戦して失敗した数に囚われるのではなく、挑戦を通して少しずつでも成長している自分を捉えられること。確かに前に進めている感覚があるから、次の挑戦に踏み出せると思うのです。その積み重ねがあるから、絶対に出来ると信じて、やる理由を見つけて、チャレンジし続けることができるのではないかと思います。
指針となる「攻略本」を手にしているか
とはいえ、暗中模索でチャレンジし続けるのは至難の技です。もちろん私もそんな無謀な戦いをしてきたというわけではありません。情報と経験を培っていき、そのなかからベストな戦略を描き、的確な選択をしていくこと。これがビジネスに限らず、人生で成功を収めるには欠かせないものであると思います。ゲームに例えれば、私たちはクリアをするために「攻略本」の力を借りようとします。現実世界でもビジネスでも同じことをすれば、失敗の数を減らしたり、改善のスピードを高めて成功に近づくことが可能だと私は思うのです。私にとって、今回の「攻略本」とは、『頂点への道』講座の学びでした。私自身の成長はもちろんのことですが、特にどのように理念が浸透する強い組織を作り上げていくのかという点ではとても勉強になりました。企業向けのi-Standard研修も導入しているのですが、社員一人ひとりにとって「攻略本」として、有効活用させていただいています。取り組むごとに、思いが浸透し、本音が引き出され、コミュニケーションが活性化し、チームワークが高まっているのを感じます。その結果、上場にチャレンジできるだけの組織力がついていったのです。
「攻略本」とは、さまざまなタイプのものがあると思います。自分が求めるものに合わせて、変えていく必要もあると思います。ただ間違いなく言えるのは、一人の力で闘おうとするのではなく、他人の力を借りていくことが成功への一番効果的な道であるということです。これからも挑戦し続けて参ります。
■神野氏が活用した達成型思考を鍛える4つのステップ
1965年生まれ、大阪出身。日本で最初のパソコン通信会社のハードウェアを高校生の時に作成して以来、ITのハード・ソフトの開発を行う外資系IT会社にて勤務し、2009年にハートコア株式会社を創業。デジタルコンテンツの管理システムであるCMSの開発をメイン事業に展開。IT分野での関連サービスを豊富に持つ企業として成長を遂げる。2022年2月に米国Nasdaq市場への上場を果たす。