「受けてきたマネジメントと、求められるマネジメントが違う」。これは多くのマネジャーが感じていることではないでしょうか。株式会社ラーニングエージェンシーが2022年に発表した「組織・チームのあり方の変化に関する意識調査」では、約8割の管理職が10年前と比べて「管理職に求められる役割像」が変化していると答えています。
さらに「管理職像が変化した理由」については、「働き方が多様化した」が68・4%で最多、「市場環境が変化・複雑化した」が52・2%と続いています。
これは2019年以降の働き方改革関連法をはじめとした様々な法改正や、新型コロナウイルスをきっかけとした働き方の多様化など、マネジャーを取り巻く環境が加速度的に変化したことが影響を与えていると推察されます。
ゆるくても、きつくても辞める若手!?働く人も多様化
さらに、メンバーの多様化もマネジメントを複雑化する理由としてよく挙げられます。リクルートワークス研究所の調査によると、大企業1~3年目の社員を対象に「いつまでその会社で働きたいか」を調べた調査では、職場を「ゆるいと感じる」・「ゆるいと感じない」のどちらも離職意向が高かったといいます。
77.3%が管理職になりたくない その理由は〝向いていないと思うから〟
また、日本能率協会マネジメントセンターによると「管理職になりたいですか?」という問いに対して、一般社員の77.3%が「管理職になりたくない」と答えたと言います。管理職になりたくない理由は、「自分には管理職は向いていないと思ったから」が第一位でした。
働く環境が加速度を増して変化し続けるなか、成果を出し続けなければならないマネジャーという仕事を難しそうだと考える人が多いのはある意味当然なのかもしれません。
では変化の激しい現代社会にマネジャーとして大成する人は、はじめからマネジメントセンスや才能があったのでしょうか。
マネジメントはセンス!?それとも、技術!?
一般にマネジメントというと、管理・監督することと言われることが多くあります。一方アチーブメントでは、「マネジメントとは、人を介して仕事をする技術」であり、後天的に身につけることができると考えています。
実際、当社が「リードマネジメント」というマネジメント手法を学ばれた方にアンケートを実施したところ、85.8%の方が現場でポジティブな変化があったという回答を得ました。(※)
そこで、次のページからは「リードマネジメント」の技術を5つご紹介いたします。
※2023年12月22日~23日、2024年4月10日~11日実施のリードマネジメント・アドバンス受講生へのアンケート/回答者162名