[まとめ]「技術」を体得すれば、マネジメントは「楽しく」なる

アチーブメント株式会社
取締役営業本部長

橋本 拓也

「技術」を体得すれば、
マネジメントは「楽しく」なる

弊社が行ったアンケート(※)では、マネジメントを体系的に学んだことがある方は、3人に1人という回答を得ました。一方でここまでご紹介をしたように、マネジメントを学び、実践することにより、組織の雰囲気や文化が変わり、定着率が変化し、そしてパフォーマンスが上がったというお声を多く耳にします。マネジメントは「技術」であり、誰もが後天的に身につけることができるものなのです。私自身も、リードマネジメントを学び実践してきた一人です。
「橋本さんって、私に興味がないですよね。」かつての私がメンバーから一番言われていたことです。私としてはメンバーに興味をもっているつもりでしたが、それよりも興味が強いものが明確にありました。それは目標達成と責任を果たすことです。メンバーとの面談のときも、メンバーの話を聞きながら、考えていたのは「どんな目標達成のためのアドバイスが効果的か」ということ。正直、マネジメントに対して苦手意識がありました。
そんな私がリードマネジメントを学び真っ先に取り組んだことは、自分の上質世界にメンバーを入れることでした。メンバーの入社動機や5つの基本的欲求のバランス、上質世界、成功しなければならない理由などをまとめた「メンバーカルテ」を作り、手帳に入れました。面談のときも、目標達成よりもメンバーが成長するために自分ができることは何か?を考え、少しずつ関わり方を変えていったのです。
そして、明確にマネジメントが上質世界に入った瞬間があります。それは、葛藤や不安などを聞きながら成長にフォーカスをし、どうやったら成果がでるかを支援し続けたメンバーが目標達成したときです。そのときの感動と涙は、責任を果たすために目標だけを追っていた達成よりも遥かに胸が熱くなり、魂を揺さぶられた瞬間でした。
マネジャーは、メンバーの成長の瞬間に立ち会え、一人ではできないことをメンバーの成長をとおして、ともに成し遂げられる。「人が育つ」という何にも代えがたい喜びを実感できるのが、マネジャーの仕事なのです。

マネジャーになる多くの人は、優れたプレイヤーだった人です。優れたプレイヤーが、必ずしも優れたマネジャーになるとは限りません。そこには「技術」が必要だからです。マネジメントは技術。技術はいつからでも習得できます。ぜひ、リードマネジメントの5つの技術を学び、実践し続けてください。そして、メンバーの成長をとおして、発展し続ける組織をつくりあげてください。

※2024年7月23日~24日、8月14日~15日実施のリードマネジメント・スタンダード受講生187名へのアンケートより