人がやる気になってしまった実験

マネジメントとは、「人を介して仕事をすること」と言いますが、メンバー一人ひとりの生産性を上げ、組織として大きな成果を作り出そうと日々尽力していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

社内環境の整備やメンバーのスキルアップ、飲みニケーション・・・。
組織としてのパフォーマンスを高めるために、上司は何をすれば良いのでしょうか?

人の生産性について、興味深いお話をご紹介させていただきます。

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昔アメリカのとある工場で、「作業条件と従業員の生産性の関係を分析する」実験が行われました。
工場の明るさや温度、湿度、休憩時間によって生産性に変化があるのならば、当然一番良い条件にしたいというわけです。

この実験、実は失敗に終わりました。なぜ失敗したのか?

全ての条件下で、生産性が上昇してしまったのです。
つまり、単なる作業条件ではない何か別の要因が、生産性を 『上げてしまった』。

生産性を上げたものは一体何だったのか?

研究の結果、それは実験をするということによって生まれる、従業員の「自分が注目されている」という感覚だということが判明しました。

※このことは工場のあった地名にちなんで『ホーソン効果』と呼ばれています。
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変わるのは生産性だけではありません。
同じ病気でも、お見舞いが2人以上来る人は、全く来ない人に比べて死亡率が半分以下になるという調査もあります。

スポーツでも、大会などでたくさんの人に応援されると普段の練習とは違う不思議な力が出たりしますよね。

人は一般的に、自分に関心を持つ人や自分のことを期待する人がいると、それに応えようとやる気になります。
しかし一方で、周りが無関心だったり悩み事があったりすると、パフォーマンスが低下すると言われています。

人間の力は、私たちの思う以上に人とのつながりに大きく左右されるのです。

「人の悩みの85%は人間関係の悩みである」とも言われています。

職場での人間関係による悩みが、知らず知らずのうちにメンバーの生産性を低下させてしまっているかもしれません。

組織の生産性をもっと上げたいなと思ったときは、まずは職場の人間関係に焦点を当ててみることをオススメします。