企業の支援をする専門職組織である税理士法人ブラザシップ。
独立開業が多いとされる業界の中で、
トップ5%に入る規模の組織を作り上げいる。
社員の一致団結と、常に最高業績を出し続ける経営の秘訣とは
どこにあるのか。代表社員である加藤氏に伺った。
義務感と責任感では、理念の本質は伝わらない
「感謝」の気持ちがすべての原動力になる
大きな転換点となったのは、自分の命の価値・大切な人の思いを考えるワークでした。父 は私に何を期待し、何を求めていたのか。当たり前のようであまり考えてこなかったのですが、自問自答を繰り返しました。果たして、事務所を大きくしてほしいと思っていたのか。息子が自分を犠牲にしてでもそうしてほしいと思っていたのか。考えれば考えるほど、違うと思いました。もし私だとしたら「もちろん発展させてくれれば嬉しいけれども、ただただ元気で健康で幸せに生きてくれるだけで十分だ」と願うはずです。その気持ちはきっと父も同じなのだろうと、思ったのです。「無理して頑張る必要はない」、そう思った途端に湧き上がってきたのが「感謝」の思いでした。このような素晴らしい事業を築き上げ、事務所を繋いでくれた。そして今こうして多くの社員に囲まれて経営ができている。当たり前だと思っていたことの背景にある数多くの方々の努力と思いを噛み締めることができました。縁ある人たちの期待に答える上で何よりも先に取り組みべきことは、もっと自分を大切にすることなのだと、腑に落ちたのです。
インサイドアウトの追求が働きがいを高めていく
無理に頑張ろうとすることはやめ、自分が本当に求めていることを考えるようにしました。そうすると、「身近な人ほど大切にして、その人が持つ願望を叶えられる存在になっていきたい」という思いに気がついたのです。その対象とは顧客であり、何より社員です。結果を出すことはもちろん大切ですが、「人生を通して求めているものはなにか」。この問いの答えを持ってこの事務所でイキイキと働いてほしいと思うようになっていきました。問いかけを変え、関わりを変えていきました。すると一歩ずつではありますが、社員の態度や発言が変わっていき、仕事に対する姿勢にも変化が現れたのです。そして、このような変化を私たちだけではなく、業界に届けていきたいというビジョンが明確化したのです。
受講から3年。社員数は大きな変動なく、売上は1.5倍以上に成長しています。業界平均の3倍の生産性を、一人ひとりの社員が作り出してくれています。私がそうだったように、責任や義務ではなく、自分を大切にするインサイドアウトの追求から、本当のパフォーマンスの向上が図られていくのだとつくづく感じています。社員を大切にする経営をこれからも貫いていこうと思います。
愛知県小牧市北外山2561-3
■代表社員 加藤 義昭・松原 潤
■事業内容 経営・創業支援、税務会計など
■創業 2014年4月8日
■社員数 34名
■Webサイト https://www.brothership.co.jp/