上司と部下1400人に聞いた「人とのつながりと職場のパフォーマンスの関係」

当社では、2024年12月2日~23日に
人とのつながりと職場でのパフォーマンスに関するアンケート調査を実施し、
選択理論を学ばれているご受講生の方
約1000名と未受講の方400名から回答を得ました。
ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。
ここからは結果の一部をご紹介します。

上司編上司へのアンケートより

人とのつながりと部門の目標達成率の関係とは

上司の方約800名に部門の目標達成率とメンバー・家族との関係や友人の数といった人とのつながりについてアンケートを実施しました。
その結果、特に職場でのメンバーとのつながりが業績に強く関連していることが分かりました。
メンバーとの「つながり」は、「メンバーから課題や悩みを必要に応じて相談される」「メンバーとのコミュニケーションを楽しめている」「メンバーから信頼されていると感じる」「重要な方針や戦略についてメンバーから理解を得られている」「メンバーへのフィードバックや情報共有を適切に行うことができる」の5つについて、1(全く当てはまらない)~5(とても当てはまる)で評価。これら5項目の合計点が16点以上の高スコア層を、メンバーとのつながりが強い層としました。
部門の目標達成率とメンバーとのつながりの強さの関係を調べたところ、部門の目標達成率が101%以上の上司は、82.1%がメンバーとの強いつながり(5項目の合計が16点以上)だった一方、部門の目標達成率が80%以下の上司は、メンバーとの強いつながりをもつ割合が58.6%にとどまりました。
また、5つの項目を部門の目標達成率101%以上と80%以下で比較すると、左図のとおりとなり、目標達成率101%以上の層が全項目上回りました。

部下編部下へのアンケートより

上司への相談のしやすさと目標達成率の関係とは

また、マネジメントに携わっていない方616名へのアンケート調査では、上司への相談が「しやすい」と感じている人ほど目標達成率が高い傾向にあることが分かりました。
特に達成率が101%以上の層は、71.9%が上司に常に相談できる・たいてい相談できると回答。これは達成率が80%以下の層よりも29.4ポイント高い割合となりました。
さらに目標達成率が80%以下の層は、4人に一人が「上司に相談できない・相談しづらい」と感じていることが分かりました。

上司への相談のしやすさと成長実感の関係とは

成長実感についても、上司への相談がしやすい層ほど成長実感が高い傾向にあることが分かりました。特に成長実感が高い層は、71.5%が上司に常に相談できる・たいてい相談できると回答し、著しく成長実感が低い層よりも26.8ポイント高い割合となりました。

なお、アンケートでは目標達成率・成長実感が友人の数や家族との関係(既婚者のみ)に相関があるかについても確認しましたが、強い相関は見られませんでした。

選択理論を学んだ72.8%の人が職場の人間関係向上を実感

ここまでの調査より、職場における人とのつながりは、パフォーマンスにポジティブな影響を及ぼすことが示唆されましたがアンケートでは選択理論を学ばれて1年以上の方(n=532)の72.8%が、職場の人間関係が向上されたことが分かりました。
また、今回のアンケート調査では、選択理論を学んでいる上司の層は、学んでいない層よりも、メンバーとのつながりが強い(5項目の合計点が16点以上)割合が27.0ポイント高いことも分かりました。
では、選択理論の活用をとおして職場における人とのつながりを強固にし、パフォーマンスを向上させるには、どうすればよいのでしょうか。
WGI国際理事であり、オーストラリアの大手資産管理会社でナショナルマネジャーを務めるローラ・ハリデー氏と、アチーブメント株式会社取締役橋本拓也が語ります。