人とのつながりは職場のパフォーマンスを変えるのか!?

「リーダーは孤独であれ」は本当なのか

「リーダーは孤独であれ」。
この言葉は、経営者や組織のトップたちの間で長く信じられてきた格言かもしれません。
ゼネラル・エレクトリック(GE)を世界最強の企業に育て上げたジャック・ウェルチ氏は「CEOの椅子は世界で最も孤独な場所の一つだ」と語りました。実際、多くのリーダーが重要な決断を下す際の深い孤独感について語っており、リーダーの孤独を当然視する考えから「リーダーは部下との距離を取るべきだ」といった論調が活発だった時代もありました。
最近はハラスメントを避けるべく、上司が部下と距離をとり、積極的な関わりを避ける動きが見られるといいます。2019年のパーソル総合研究所の調査によると、必要以上にコミュニケーションをとらない上司は60.3%。飲み会やランチに誘わない上司は75.3%。ミスをしてもあまり厳しく叱咤しない上司は81.7%に上ります。(下図参照)

つながりの希薄化がもたらす影響

一方で、近年は心理的安全性が叫ばれるなか、リーダーが進んで孤独を選択することに疑問も投げかけられています。
2021年に実施された「職場における孤立の実態調査」※1では、周囲とのつながりが弱い「孤立」状態にある層は、つながりが強い層よりもエンゲージメント・ウェルビーイング・帰属意識は圧倒的に低水準であり、日常業務においてもうまく回っていない状態であったといいます。
人とのつながりは、職場のパフォーマンスに影響を与えるのでしょうか。アチーブメント株式会社では、人とのつながりと職場のパフォーマンスの関係についてアンケート調査を実施しました。次ページからは結果の一部をご紹介いたします。
※1 出所:クアルトリクス合同会社「職場における孤立の実態調査」