[事例2]最大の成長環境が最高の働きがいを創り出す！

福岡県を中心に全国８拠点で太陽光発電・蓄電池システムの販売・工事及び保守を行う企業です。代表の西口さんは、自社の根幹にある価値観として「可能性の探求」をあげています。「再生可能エネルギーで世界をINNOVATIONする。」という企業ビジョン実現のために、個人主義的営業組織から、仲間を信じ、チームで育てる成長組織へ変革。一枚岩の組織づくりの秘訣を紐解いていきます。

1 個人評価からチーム評価へ

フルコミッション制を廃止し、チーム評価制度を導入。個人の営業成績で評価をするのではなく、メンバー育成も評価の対象に変更した。また、管理職への昇格要件にはアチーブメントテクノロジーコースの受講を条件としている。

2 定期開催の「社長塾」で理念浸透

オンラインで全国の拠点をつなぎ、代表自ら、創業の想いや大切な価値観を伝えたり、事前アンケートをもとに質問に答える勉強会を開催し、理念浸透・社員教育を行っている。

3 現場に活かせる拠点独自のトレーニング文化

セールスプロセスごとや拠点ごとにロールプレイングなどのセールス技術を高めるトレーニングを主体的に実施。フィードバックをし合い切磋琢磨できる成長環境がある。

創業期はＴＨＥ営業組織、フルコミッションの個人主義でした。売上は上がっているものの、違和感がありました。「今は順調でも、何かあったときに社員は残ってくれるだろうか……」と。独立前に営業組織で中間管理職をしていたとき、成長途上でも、成績が悪いと叱責され、メンタル不調に陥ったり離職してしまう人材を多く見てきました。当時は、何もできずに、可能性を信じて支援し合う組織は理想論なのか？ と疑問を抱くも難しいと諦めていました。理想の組織づくりを目指して独立・創業。しかし、理想とは異なる現状に、『頂点への道』講座の受講をきっかけに、大きく舵を切ることを決意しました。選択理論心理学を学び、支援し合う組織は理想論ではなく技術があれば実現できると気づけたからです。
まずコミッション制を廃止。個人評価からチーム評価に変更。さらに、反対意見もあったなかでも新卒採用を開始。これまではあまり語っていなかった、創業の想い、組織像、何より社員に幸せになって欲しいという想いを伝えるようになりました。少しずつ、組織が一つになっていきました。新卒社員のがむしゃらに挑戦する姿をみて、既存社員が刺激を受け、チームで切磋琢磨し、若手を育てるように変化。現在新卒採用５期目、マニュアルの整備、新人教育の研究が進んでいます。私が一次選考会のトップライブで学生に伝えていることは「育て上げる自信はある。信じて飛び込んできて」です。あのとき何も変えなければ組織はバラバラになっていたでしょう。可能性を信じ育てる文化によって強い組織になりました。結果、コロナ禍でも増収増益を実現し、今も順調に成長しています。これからも仲間の可能性を信じ成長しつづける組織づくりを追求します。