[事例3]高い職業観が社員の主体性と働きがいを生み出す

株式会社志學舎は、東京都多摩地区を中心に大学入試までを見据えた小中高一貫指導体制で、中学・高校・大学受験をサポートする学習塾です。一貫指導を行うだけではなく、学生社員を積極的に採用するなど、他塾にはない数々の仕組みを構築。受験や定期テストの結果だけではなく、子どもたちが未来を描き、理想とする人生から逆算した学習ができるような指導を大切にしています。アルバイト従業員を含めて、いかに高い職業観を育み、働きがいを創り出しているのか、お話を伺いました。

株式会社 志學舎
設立 1972年
売上 5億6000万円
本社所在地 〒192-0364
東京都八王子市南大沢2-27 フレスコ南大沢2F
従業員数 正社員16名 アルバイト107名
事業内容 学習塾

株式会社 志學舎の
3つの取り組み

1 経営理念を発信し続ける

毎週月曜日の全体会議では、代表が社員に対して経営理念に込められた想いや会社の方向性を発信している。教育の目的を発信し続けることで経営理念が浸透。社員も経営理念に基づき子どもたちと接することで、心から子どもの未来を支援する人材が育っている。

2 週に1回、セットアップ日を設ける

毎週月曜日は授業を止め、全社員での会議や部署毎の1週間の振り返りや目標を発表するセットアップ日としている。各部署の発表の場では、どんどん挑戦させ、結果に関わらず賞賛することで社員の成長を促進し、会社で働くこと=自己実現に繋げている。

3 学生社員の積極採用

塾業界では学生アルバイトの採用が主流のなか、学生時から社員と同じ意識で子どもたちと接して欲しいという想いから、正社員と同待遇の学生社員を採用している。社員と同様に全体会議や研修に参加。挑戦して成長できる環境を用意することで、主体的な若手社員が育っている。

いついかなる時も理念を語り、
理念に帰結する

株式会社 志學舎
代表取締役
水本 洋一郎

志學舎は創業から実に50年以上の月日が流れました。私はこの間、あらゆる教育研修を受け、どうしたら人は自分の力を発揮でき、経営者はその環境を作ることができるのか、探し求めてきました。そうして行き着いたのがアチーブメント社の『頂点への道』講座であり、内発的動機づけに基づく教育でした。知識を詰め込むのではなく、子どもの可能性を引き出し自立を促すこと。これが教育の最終目的だと確信したのです。当然これまでも「教えることが好き」な人を中心に採用していました。しかし、「試験や受験の先に何があるのか」を理解して生徒に関わる社員とそうでない社員とでは、仕事のクオリティに差が生まれました。その結果、後者の多くは離職していきました。いかにこのテーマと向き合うか。「やり方」に目を向ければ、指導の方法論はたくさんありますが、学びを経て、教育にこだわる理由を全社員が理解し、共感している状態が重要だと確信を得たのです。私たちの仕事は、ただ勉強を教えているのではない。生徒たちの未来を、夢を創っているのだと。
そこで、採用段階から共感を創り出すことにこだわり、入社後も事業目的を伝え続ける。社員が計画、実践したことは、結果に関わらず承認し、どんどん挑戦できる場をつくるなど、採用と育成にこだわっていきました。その積み重ねもあり、少しずつ理念に深く共感し、理想を掲げて本気で働く社員が増えています。合格実績も毎年向上しており、生徒も社員もこの組織を通して夢を描き、そして叶えていけるようになりました。生徒が通いたくなる塾であり、社員が自己実現をしていける組織として、これからも更に高みを目指して取り組んでまいります。

新卒のコメント

子どもたちの
未来を創っていく仕事

教務主任

入社2年目
石井 直樹

元々志學舎に通っていた生徒の一人でした。当時から先生方の指導がとてもわかりやすく、勉強の楽しさを教えてもらっていました。大学進学を機に、半年間ほどアルバイトをし、教育の素晴らしさをたくさん学ぶ毎日に感動し、学生社員としての入社を決めました。「子どもたちの未来を自分は創っているんだ。そんな価値ある仕事だ」と、働きがいを感じています。通ってくださる皆さんの夢を背負って、これからも頑張りたいと思います。

 

子どもと自分の
自己実現を果たせる場

教務主任

入社1年目
丹生 拓海

私は小学生のころから志學舎で学んでいて、塾に通うのがとても楽しかった思い出があります。志學舎では「未来発見講座」という、将来やりたい仕事を考える講座があったり、「サイエンスセミナー」のように夢や志を育むセミナーがあったりと、子どもたちの「ワクワク」を創ることにこだわっています。子どもたちの歩みたい人生を描きながら、勉強を教えられることがとても楽しいです。また、自分自身も学生社員という立場ながら、成長する機会を平等に与えてもらえる環境にも、とても働きがいを感じています。

青木仁志 アチーブメント株式会社 代表取締役会長 兼 社長