恐れのない職場のつくり方

改正労働施策総合推進法(通称:パワハラ防止法)が、
2022年4月に中小企業でも完全義務化となり、
もはや「力」を持ってマネジメントをすることはもう時代遅れと言われている昨今。
世間では、「恐れの排除」というテーマに注目が集まっています。

「パワハラ対策」と「恐れの排除」、その双方ともに果たす上で効果的なのが
『選択理論的マネジメント』であると言っても過言ではありません。

今回は、高業績と良好な人間関係を両立させる、
選択理論的マネジメントの実践について、
理論とケーススタディの両面から見ていきましょう。

「恐れ」の正体とは一体何か?

Q.「恐れ」の正体とは一体何か?

A.「刺激」によって人をコントロールしようとする、「外的コントロール」の結果です。

「恐れ」とは、悪いことが起こるのではないかという心配のことです。つまり、批判や拒絶、罰を与えられる可能性がある状態に置かれると人は「恐れ」を感じます。そしてこの状況を創り出してしまう考え方こそ、「刺激を与えれば他人は思い通りになる」という『外的コントロール』です。外的コントロールを代表する行動が、右図に記載している「致命的な7つの習慣」です。これらの行動を取ることによって、組織に「恐れ」がはびこってしまうのです。

 

Q.「恐れ」が組織にはびこると何が起こるのか?

A.創造性が失われ、新たなアイデアが生まれなくなります。

「恐れ」の一番の弊害、それは創造性が失われることです。「どうしたら怒られずに済むのか?」という考えが部下の頭の中を占めてしまうからです。より良い仕事よりも「怒られないために」仕事をするようになってしまい、良いアイデアが浮かんだとしても「怒られるかも」と恐れて発信をしなくなってしまいます。

選択理論的マネジメントの価値とは?

マネジメントとは、「人を介して仕事を行う技術」です。言うまでもなくコミュニケーションが鍵となります。そのなかで「恐れ」を排除した関わりがマネジメントの質にダイレクトに影響を与えます。外的コントロールを使わず、「恐れ」の排除に重きを置く選択理論では、人の内側にある願望を引き出す「内発的動機付け」を最も重視します。その結果として「部下育成」と「目標達成」を両立する『ボース・ウィン・マネジメント』が果たされていくのです。

Q.どのようにボース・ウィン・マネジメントを身につけるのか?

A.4つのSTEPを通して磨き上げていきましょう。

青木 仁志 アチーブメント株式会社 代表取締役会長 兼 社長 アチーブメントグループ
村田 泉 アチーブメント株式会社 執行役員/西日本エリア担当営業部長/トレーナー
橋本 拓也 アチーブメント株式会社 執行役員/東日本エリア担当営業部長/トレーナー
アルコビ 美奈子 株式会社AC15 専務取締役
元田 賢治 ソニー生命保険株式会社 支社長
橋本大侍 株式会社サンライズ 代表