健康な身体を作る食事の摂り方とは?

夕食は「早め」「軽め」がポイント

日中に能率的に活動し、夜ぐっすり眠りたいのであれば、食事の摂り方を工夫しましょう。ポイントは、昼にしっかり食べて、夜は「早め」「軽め」に済ますことです。 昼はたんぱく質、糖分、脂肪分、ビタミンをバランスよく摂ること。ラーメンやうどんといった炭水化物でお腹を膨らませるだけの食事はエネルギーの持続力が低いので、できるだけ避けましょう。
血糖値を急上昇させる炭水化物は、食べると満足した気にさせてくれますが、実はエネルギーの持続力が低いのです。対して、肉の脂肪分やたんぱく質は徐々にエネルギーを出していくことから持続性が高い。大量の炭水化物は避け、バランスの良い昼食を摂っていれば、午後になって注意力が散漫になるという状況を防げます。
夕食は、食べすぎたり、遅い時間に摂ると、アドレナリンが出てしまうので寝つきが悪くなります。人の身体は、日が沈んでくると脳内ホルモンの一つであるメラトニンが出てきて、寝る準備をし始めます。その流れに逆らわないよう、夕食はできれば18時前に、遅くとも19時前には食べ始めたいところ。寝る時間から逆算して3時間前には食べ終わるようにすれば、メラトニンが安眠へと導いてくれます。

酵素は毎日の食事からで十分

少し前から酵素が話題になっています。まだまだわからない部分が多い分野ではありますが、基本的にはホルモンの働きをサポートする作用があります。
たとえば、胃が食べ物を消化するときにはペプシンという消化液が出てくるのですが、それに対してジアスターゼという消化酵素が出てきて、ペプシンの働きをサポートします。
最近は酵素を主成分としたサプリメントなどが多数出回っていますが、そもそも人間の体内にはたくさんの酵素があります。しっかりと太陽に当たり、栄養バランスの取れた食事をしていれば、酵素は十分摂れていると言えます。具体的には納豆や味噌など、日本で昔から食べられてきたものを日常的に摂っていれば十分。日本が長寿の国と言われるのは、こうした食文化があるからです。
一方で、ファーストフードなど脂肪分が多い食事ばかりを摂っていると、酵素がよく働けない状況になるので注意しましょう。