一流のお客様のスマートなマナー編

未熟ながら、私が日々の接客の中で思う事は一流の方は、深い教養と真に思いやりのあるお心遣いをお持ちだという事です。

会話の中でもそれは伝わってきます。

例えば、お席に座られてさり気なく腕時計を外す姿など、スマートなマナーを見ると特にそれを感じます。

 

茶道では茶器に傷がつかないよう、腕時計や指輪をはじめ貴金属類は必ず外さなければなりません。

日本料理もお茶の世界から発展したものですから、そういった事をご存知のお客様はお気遣いで外される事が多いです。

腕時計やちょっとした指輪くらいでしたら、食器やテーブルの木材に傷が付く事は少ないので配慮があればよいと思いますが、凹凸があるようなアクセサリーは思っている以上に傷を付けるものです。

 

私自身は、それをそんなに気にかける事はないのですが、お客様のスマートなマナーを見かけるとそのお心遣いにお応えしようとより料理に気持ちが入るのです。