[1 素直に学ぶ] 良質な考え方を学び・真似て成長を手にする

学んだことに素直になるのは意外にも難しいことです。しかし、成果を創るためにはとても大切なことでもあります。素直に学び成果を出すためには一体どのように物事を考え、そして実行をしていくと良いのか。この質問に答えてくれたのは、創業22年で売上86.4億円を超える鍼灸整⾻院事業を中核にヘルスケア市場で多⾓な経営をしている小林博文氏です。

全ては考え方が決めている

考え方が変われば人生が変わる。確信を持ってそういえます。お陰様で私たちは２０００年の創業以来、数多くの方に支えていただき、事業を運営してきました。そして、２０２３年にはグループ全体で年商１０0億円を超える見通しが立っています。しかし、創業当時や学ぶ前は全く今のような状態ではありませんでした。31歳で独立開業した背景は、夢や志からではなく、周囲が開業していたから、という理由でした。自信もなければ、明確な指針もなく、まるで運転免許を持たずに車に乗っているようなものでした。それでもより患者様のお役に立ちたいという思いは持ち続けてきました。ですから、必死に努力をしたのです。経営者として、駆け出しだったので、知人や友人、憧れの方々を訪ね、学びました。その中で２００９年に出会ったのが『頂点への道』講座でした。10年以上学び続けていますが、改めて思うのは、考え方をアップグレードし続けてきたということです。
人の行動の根本には、考え方があります。それを変えない限りは行動だけ変えても板につかず、すぐに戻ってしまうと知ったのです。私自身が、まずは成功者の持つ考え方を身につけること、それが必要だと思い、取り組んできました。もちろん、スポーツで言えば体の使い方の癖を直すようなもので、そう簡単にはいきません。プロのコーチに教えてもらい、繰り返し繰り返し練習をし続ける必要があるのです。

まずは学びを素直に実践する接客業の場合は感性を磨くこと

学びを経て特に注力したのは、私たちが提供する価値の最大化です。患者様の気持ちに寄り添って、どうしたらより満足してもらえるのかを熟考することです。成功者の方々のお話を聞くとその思考を自分自身はさることながら、組織全体の文化に徹底して落とし込まれています。
私たち医療業界は接客・サービスを疎かにしがちですが、お越しくださる患者様の満足なしには、決して成功はありません。そのためには患者様が何を求めていて、何に困っているのかにいち早く「気づく」という力が欠かせません。言い換えれば感性を磨くということです。その手段が、掃除や整理整頓です。プロの業者にお願いすれば済むものかもしれませんが、自分たちでやるからこそ、ちょっとした汚れや備品のキズなど、「昨日との違い」に気づくことができます。この延長線上に患者様の感情の機微に気付ける人に成長していけるのです。場所を決めて一斉に掃除したり、チェックシートを整えたりと取り組んでくるなかで、感性が養われ、患者様の気持ちをより汲み取ることができるようになっていくのです。そこから「もっとこうしよう」という想いが出てきますし、具体的な改善のアイデアを考えるようになります。そして、満足度の向上がつくり出され、それが売上や利益という形で具現化されていくのです。

素直に学び真似られるのは「実力」の証明である

この社会の中で成功している企業は数多くあり、偉大な経営者の方もたくさんいらっしゃいます。自分で全部考えようとしなくても、その方々から学び、徹底的に真似ることができれば、自ずとうまくいくことでしょう。しかし、真似ることに抵抗感がある人は意外にも多くいます。私は、真似ることは何も恥ずかしいことではないと思います。そもそも真似るだけの力や環境がなければ、真似ることすら難しいのですから、真似ができることそのものがすでに「実力」の証明です。胸を張って教えてもらい、素直に真似ていく、それが成功するためにもっとも効果的なことだと思います。そこで大事なのが、やっていることだけを真似るのではなくて、その根本にある考え方を真似るということです。

時間とお金をかけて、自分の身の回りの情報を尊敬する方の考え方で溢れかえらせて、常に触れ続けていくのです。それを続ければ、必ずと言っていいほど、質の高い学びと出会うことができ、それを素直に実行することで、成果が出るという、善循環が生まれていきます。私たちもさらに社会や世界の役に立てるよう、精進してまいります。

小さなプライドを捨てて素直に成功者の真似をする。
そこで得られる気づきが学びのスピードを加速させる。

▼2023年7月7日（金）東京開催

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