あなたの実行を妨げた『壁』とそれを乗り越えた方法は何ですか?

ここまで見てきたように、実行することには、人の脳や行動原理に根ざした『壁』が存在します。
しかし、私たちアチーブメントは『人は変わることができる』と信じ、行動し成果を上げるための実学を伝え続けてきました。受講生の方々は、どのようにしてこれらの壁を乗り越え、望む成果を手に入れているのでしょうか。
アカデミー・クラブ会員約1,000名に実施したアンケート結果と、その乗り越え方をお伝えします。
 
講座での学びを実行にうつすなかで、何が実行を妨げる大きな『壁』となるのでしょうか。今回、『頂点への道』講座の受講生の方々がどのようにして実行力を高めてこられたのかを知るべく、アンケート調査を行いました。
 

あなたの実行を妨げた『壁』TOP5

1 行動を後回しにしてしまう…52.0%
2 モチベーションの浮き沈み…37.4%
3 願望が不明確…35.8%
4 忙しくて時間がない…35.0%
5 計画が立てられないまたは計画倒れしてしまう…24.2%
 過去の失敗体験やトラウマにとらわれている…24.2%
※複数回答可

 
「実行できなかった要因は何ですか」という問いに対して、もっとも多かった回答は「行動を後回しにしてしまう」(52%)でした。「問題を先延ばししていた」「自己管理ができない」「不摂生や私利私欲に走っていた」これらは双曲割引モデルの「先延ばしの癖」に当てはまります。2位の「モチベーションの浮き沈み」(37.4%)や3位の「願望が不明確」(35.8%)は、目的が曖昧であるほど行動量が低下し、感情に行動が左右されやすくなることをあらわしているといえます。「忙しくて時間がない」(35%)「計画が立てられない」(24.2%)といった声は、Foggが指摘する“行動の摩擦”に該当します。
さらに、こうした壁は複数重なっていることも見受けられました。忙しさに追われて願望が曖昧になり、計画が立てられず、結果的に後回しになる。実行を妨げる要因が複数重なり合うことは、負の連鎖を生み、行動へのハードルを何倍にも跳ね上げます。
一方で、受講生の方々の具体的な実践例からは、負の連鎖を断ち切り、行動を実践し望む成果を手に入れることができることも伺えました。次のページでは、ご受講生の方々がどのようにして行動を実践に繋げたのかを紹介します。
 

「実行力」に関するアンケート詳細

調査期間:2025年11月7日~11月17日
有効回答数:1059
対象:アチーブメントクラブ会員またはアチーブメントアカデミー会員の方
アンケート調査にご協力くださった方々、誠にありがとうございました。
 

願望が明確になることが、「やればできる」という自己効力感につながる

今回のアンケート調査では、実行への転換点で得られた最も大きな気づきが何かについて回答してもらいました(図1)。最も多かったのは「理想に対して現在地のギャップを把握した」ことで35.6%でした。
しかし、気づきと実行への自己効力感(今掲げている目標に対して「これならできる」と思う気持ち)の強さの関係をみると(図2)、「願望が明確になった」と回答した方々は、そのほかの選択肢を選んだ方よりも実行に対する自己効力感が高く、「理想とのギャップを把握した」と回答した方々と比較すると0.4ポイント以上の差がありました。行動の原動力となるのは「現在地の把握」や「何をすべきか」のノウハウを知ること以上に「何を達成したいか」を明確にすることにあるのかもしれません。

自由記述からみる、実行を妨げる『壁』を乗り越える変化のパターン

さらに、「行動が変わり(実行し)、成果を得た最も印象的なエピソード」の回答では、行動のトリガーを工夫したエピソードが多く寄せられました。「仕組み化」によって行動の「きっかけ」を工夫するというものです。例えば、「早朝勉強会に参加することで早起きをする」「人に宣言することで継続しやすくする」「毎日手帳を使うことで第二象限を考える」などです。気合いや根性ではなく行動が起きやすくなる仕掛けをすることで実行のハードルを下げているといった、実践的な意見が多く寄せられました。
さらに回答いただいたエピソードを丁寧に読み解くと、実行の変化の前にある「深い思考の変化」が見えてきました。象徴的なものの1つは「どうせできない」「〇〇は手に入らない」といった否定的で制限的な思考からの解放です。そして、否定的で制限的な思考から解放していたのは、アファメーションや小さな行動の積み重ねなどでした。
もう1つの思考の変化は、願望やビジョンの明確化です。本当に求めているものと出会うことや、人生の目的が明確になることにより、行動が変わったという声も多くいただきました。

実行力が高まるプロセスとは、明確なスタート地点があり階段状になっているのではなく、実行→小さな成功→自信→願望の明確化→さらなる実行、といったサイクルであると言えるのかもしれません。まさに、講座でお伝えしている「成功のサイクル」です。
このように、アンケートからは理論を「実践」につなげるための示唆が得られました。ここからは、さらに4名の方々の事例から「実行力の磨き方」を紐解きます。

実行力と講座活用の関係性

実行を妨げる『壁』とその乗り越え方についてお伝えしてきましたが、別の視点からも回答を分析したところ、再受講回数と実行への自己効力感の関係では、再受講回数が多い人ほど、掲げている目標に対して「これならできる(工夫すれば乗り越えられる)」と思える傾向にあることが伺えました。

また、目標達成のスピード向上、職場の人間関係の改善、家族・パートナーとの関係改善、時間管理能力の向上、心身の健康・精神的な安定、リーダーシップの向上といった項目において、講座活用が進んでいる人ほど変化を実感していることもわかりました。特に、ピークパフォーマンスコースを修了した人と、プロスピーカートレーニングプログラムを修了した人で、感じている変化の差が最も大きくあらわれました。