達成し続ける思考習慣とは㆒体なにか?

達成力の源泉にある「信念」の本質

時代とともに変化してきたビジネスに有益とされる思考法

ビジネスにおいて、成果を生み出していくために必要とされる「考え方」は、時代の潮流に合わせて変化をしてきたと言われています。一昔は、「ロジカル思考」が重要視されていた時期がありました。近年では「デザイン思考」が話題に上がるようになり、最近では「アート思考」という思考法が取り上げられるようになっています。それぞれの思考法がそれぞれの特徴を持ち、強みがありますので、新しいから良い、古いから悪いというわけではありませんが、この変遷から、時代が私たちに求めているものを発見するヒントが得られるのかも知れません。
ロジカル思考の前提にあるものとは、ある一つの決まった答えが存在しており、誰がどのように考えてもその答えにたどり着くということです。対してデザイン思考は、顧客にとって良いものとはなにかを考えることを大切にしています。そして、アート思考とは、考える本人が持つ価値観や哲学を貫いて独自の答えを導き出すという特徴があります。これは社会が成熟していったプロセスに伴った変化とも言えます。高度経済成長期には、ビジネスにおいても家庭においても決まった成功のパターンがあり、その理想を全員が追いかけていましたが、社会が成熟するにつれて人が求める成功のパターンは多種多様に変化してきました。何処にも決まった成功は存在しておらず、私たち一人ひとりが自分の手で自分の人生を描き、考え、そして叶えていく時代に入ったのです。アート思考とはまさに今の時代を象徴している思考法と言ってもよいのかも知れません。

時代の潮流が指し示すアート思考の本質は「信念」である

では、自分にとっての正解をいかに描き、そして叶えていくのか。そのために大切なことが、自らの哲学や信念を明確にすることであると言われています。生きる軸と言ってもいいでしょう。誰かに与えられる正解ではなく、私はこれを信じていきたいという「信念」がアート思考の土台なのです。
『頂点への道』講座でお伝えしている、『アチーブメントピラミッド』がまさにこの考え方にマッチします。目標・計画・実践の前に、大切にしたい価値観を明確にし、環境に左右されることなく、その価値観から一貫した人生を送るということです。確固たる信念を持ち、それを貫き通すこと、何があっても目指した理想の実現を信じて疑わずに挑戦すること。まさに時代がそのような生き方を求めていると言っても過言ではありません。

■時代とともに変化してきた思考の潮流

達成経験が揺るぎない信念をつくり上げる

では、「信念」とはどのようにつくるものなのか。一言で言えば、達成経験です。自分が意図して目指し、成し遂げることによって、私たちはできると信じられるようになります。そして健全な「思い込み」が育まれ、それが結果的に「信念」といえる状態にまでレベルアップしていくのです。言い換えれば、信念を育む一番の方法とは、達成を目指し、全力でチャレンジをすること。その繰り返しのなかで、誰になんと言われようと揺るがない自分の軸ができ、信念が形成されていくのです。今回の特集では、信念を育む「達成型思考」を4つのステップに分けて紐解き、いかに鍛え上げていくのかを、事例とともに考えていきます。

■達成型思考を鍛える4つのステップ

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