株式会社 LasiQ（ラシク） ～縁ある人が「自分らしく」生きる社会へ～フェーズ1

株式会社LasiQ

所在地：〒962-0832
福島県須賀川市本町47
社員数：39名
設　立：1991年3月

福島で明治から続く薬局を基幹事業として運営し、1991年に正式に法人化。その他に介護事業・人材派遣事業を展開し合計で9つの事業所を持つ。『頂点への道』講座受講後、「自分らしく」を追求する経営を目指し、『LasiQ（ラシク）』という社名に変更する。5年で業績を2.1億から4.7億まで成長させ、業界平均５割の有給消化率を94%まで高めることに成功している。

自分の生き方に確信がもてなかった過去

父から経営を受け継いで、4代目として会社の舵取りをし始めたのは、東日本大震災が起こったころでした。小さいころからいつか継ぐときが来るのかなとは思っていましたが、どこかずっとピンと来なかったのです。海外に対する憧れもあり、海外に出られる仕事に就き、国際結婚をしたのですが、それを両親や親族には認めてもらえませんでした。非常に辛かったのですが、お互い譲らずに対立をしていました。そのなかで、「家業を継ぐのであれば認めてやってもいい」と言われたのです。それが戻ったきっかけでした。
我が家は家訓が「三方よし」です。小さい頃からこの言葉は何度も聞いてきたので、意味は理解していました。それでも「自分よし」とは一体なんなのだろうとずっと腑に落ちませんでした。「私は何がしたいのだろう」そう自問自答してもなかなか答えに辿り着くことができなかったのです。経営にも生き方にも「正解」を求めていたのだと思います。自分がどうしたいかよりも、どうあるべきかだけを必死に考えていたのだと思います。今振り返れば、とても苦しかったです。

「自分らしく生きる」と決められた瞬間

『頂点への道』講座の学びと出会って、何よりも響いたのは「人はいつからでもどこからでも良くなれる」というメッセージでした。振り返ると、私は自分に自信がありませんでした。何か大きなことを成し遂げられるとも思っていなければ、力があるとも思っていませんでした。だからこそ、「自分がどうしたいのか」を考えていくのが怖かったのです。しかし、自分に対する捉え方は解釈であり、自分には価値があるという前提を持つことが大切だと学びました。そのメッセージを受け取ったとき、どこか心のしがらみが解かれたような温かい気持ちでした。私も私の望みをもっと持っていいんだと、もっと主張していいんだと、何より自分の人生を自分で描いていいんだと、そう初めて思えたのです。そうして自分の思いに向き合い、浮かび上がってきた言葉が「インサイドアウト」でした。身近な存在から大切にする、一番身近な自分をまずは大切にすると。そう心に決めてから少しずつ行動が変わっていきました。 等身大に社員に対して力を貸してほしいと伝え、身を粉にして働くライフスタイルを少しずつ変えていきました。そして、家族との時間を優先してとり、社員と向き合う時間も少しずつ増やしていくことができるようになりました。自分だけが頑張らないといけないという考え方から、周囲とともに成功していくためにはどうすればいいのか？周囲を幸せにしていくためにはどうすればいいのかを考えられるようになっていったのです。それが私らしさなのだと、心から認めることができるようになっていったのです。

「自分らしく生きる」人を社会に増やす

そのような思考と行動の変化が生まれてから5年。おかげさまで売り上げは２倍以上になりました。その過程で、社名を「LasiQ」に変えました。自分らしく生きられる人を、私たちの周囲に増やしていきたい。その輪をどんどん拡張していきたい。そんな存在になることを会社の目指す理想として掲げました。様々な声がありましたが、少しずつ共感してもらえる人材が集まり、本当の意味で一致団結ができてきているように感じます。この社名に込めた思いを果たすためにできることを、これからも全社員で追い求めていきます。

「自分の可能性は無限大だ」。
そう思えたときに、理想を描けるようになる。