[事例]3 真の卓越へのカギは目的の明確化 “誰のために”成功するのかを定めたとき 無尽蔵の活力と協力を手にできる

「誰のために成功しなければならないのか」という人生の目的が明確になったときに真の卓越への道がスタートする。と語るのは、社員数260名の保険代理店の代表を務める足立さんです。25歳で最年少TOT基準の達成、赤字会社を引き継ぎ黒字化・成長させ、さらに現在は業界のために尽力されています。なぜそこまでの燃えるような願望を持ち、卓越し続けているのか、その原動力を伺いました。

17歳から穴が開くまで成功哲学を読み、
自信と思考習慣を手に入れた

振り返ると私は、たくさんの“成功体験”をしてきました。しかし、その成功は、物理的な成功で、心の中では完全な満足感は得られていなかったのかもしれないと今なら思います。
小学生時代から身長は180㎝近くあり、野球一筋でプロ野球選手を目指していました。しかし、高校生のときに肩を壊し、医者から「野球は諦めろ」と言われてしまいました。17歳、野球も夢も失い、初めての挫折を経験。ひょんなことから『成功哲学』と出会い、人生が一変しました。立ち直れずにいた私は、成功哲学にある「すべての逆境には、それと同等かそれ以上の大きな成功の種がある」という言葉に惹かれました。そこから、成功哲学を穴が開くまで読み、毎日アファメーション。自分はできるという言葉を証明するために必死になって勉強し、学年で下から1桁の順位だったところから、クラス内2位まで成績をあげることに成功。高校生活のなかで、自信と可能思考、成功に必要な潜在意識と考え方を手に入れました。

最年少TOT、赤字企業の立て直し、
多くの逆境を乗り越えたが
答えられなかった「成功する理由」

大学生の時、セールスの世界に飛び込み、保険業界でも全体の1%にも満たないといわれるTop of the Tableという基準を最年少で達成しました。その後、人生の大きな転機となった赤字企業の代表引き継ぎも、周りの反対を押し切って、立て直しにチャレンジすることを選びました。想像以上に険しい道のりで、毎日線路の枕木のごとく逆境が押し寄せてきましたが、17歳で出会った成功哲学の言葉を思い返し、自分ならできると思い乗り越えてきました。
2016年、知人の紹介で『頂点への道』講座を初受講。成功哲学が染み付いていたので講義内容は知っていることばかりだと思い聞いていました。しかし、青木社長が投げかけた「あなたは、何のために、誰のために、なぜ成功しなければならないのですか。」という問いに、私は愕然としました。答えられなかったのです。どれだけ稼いでも借金返済に消えていき、来月、1年後、会社を存続させられるのかという不安。社員からの不満・不信、そして孤独感。それでも成功することは当たり前であると信じて前に進み続け、乗り越え続けてきたはずなのに、“経営者”として「なぜ」「何のために」という目的を考えたことがなかったのです。

成功しなければならない理由が、
真の卓越への道を切り拓く

4年連続「働きがいのある会社」に
認定されている

何度も問いました。心の中で答えを出しても確信が持てず、仮置き、また問い直すの繰り返し。しかし、継続学習を通して一つの目的に心から納得感を持つことができました。愛する家族やメンバー、そしてお客様のためです。自分に縁ある人たちの幸せが自分の幸せだったのです。私の仕事である保険は、お客様の未来を守る仕事です。信頼し託してくださるお客様のため、永続する企業を目指そうという願望が定まりました。目的が明確になると、判断軸が変化しました。時間の使い方を見直し、トップとして自分が本当にやるべきことを見極め、自分でなくてもいい仕事は全て委任。周りの協力を得ることで第二象限の時間が増え、問題解決が進み、状況が好転していきました。思考がさらにクリアになり、願望や未来について考えが膨らむようになりました。幸せにしたいと思う対象は、次第に広がり、今では、従業員数260名・拠点数44拠点・MDRT会員数52名の組織体にまで成長させることができています。

業界発展のために勉強会や
講演会を行っている

さらに、保険業に携わる人・業界の発展のためという思いも生まれ、一般社団法人保険乗合代理店協会の最年少理事や一般社団法人日本企業地震保険協会の理事長も兼務しています。
17歳から成功は当たり前だと思い、達成・成功を積み上げてきましたが、「大切な人のため」という目的を土台に据えることで、心からの幸福と、真の卓越へ向かう、枯渇することのない活力を手にすることができています。

家族、仲間、お客様、
業界全体のために。
目的の明確化が、優先順位、判断軸、
成長スピード、全てに変化をもたらす。

 

足立 哲真
R&C株式会社 代表取締役
一般財団法人日本プロスピーカー協会
認定ベーシックプロスピーカー
大学3年から保険のセールス業界でインターンとして活動。大学4年時にはMDRTのCOT基準をクリア、社会人1年目(当時25歳)で生命保険営業パーソン全体の上位0.01%にあたるTOTの基準を超える実績を出す。35歳でTOT終身会員に。2014年より2億の赤字を抱えた会社を引き継ぎ、R&C株式会社の代表取締役に就任。2018年から3年連続で社内理念浸透研修を実施。現在は、全国44拠点、260名を超える保険代理店組織で「日本で一番お客様を守る保険代理店になる」というビジョン実現を目指している。2021年版「働きがいのある会社」ランキングでは金融業唯一のランクインを達成。一般社団法人保険乗合代理店協会最年少理事、一般社団法人日本企業地震保険協会の理事長も兼務。