Q.制度に対して不平不満を言う社員にはどう関わるとよいですか?

制度導入でよくある障害を克服する

Q制度に対して不平不満を言う社員にはどう関わるとよいですか?

A理想の組織像から逆算して考え、信念を持って交渉する

反対意見は理念浸透度の尺度として受け止める

大きく会社の仕組みが変わったときに、一定の反対意見が上がってくることは避けては通れないでしょう。そして、反対意見が上がること自体は決して悪いことではありません。率直な所感や自分の見解を伝えてくれることは、組織がより良い方向に改善していくために必要不可欠なことです。まずはその意見を、感謝の気持ちを持って受け止めましょう。次に考えるべきは、反対意見の本質です。組織がかかげる理念の具現化に対して反対なのであれば、受け入れることはできません。この視点で見ると、組織の現状の理念浸透度がわかります。一つの指標として受け入れ、改善をしていきましょう。

情に流されず、未来から一貫した選択に徹する

例えばアチーブメントでは、歩合給から固定給へと切り替えたタイミングがありました。その背景は、より「育成」に力を置き、組織力で戦える会社へと成長させていくためでした。しかし、歩合給で稼いでいた人たちからは反対されたのを覚えています。そのときに大切にしてきたことは、「組織が目指す育成に対して、何が効果的なのか?」という判断基準です。育成は組織の発展には欠かせないことです。この判断基準から一貫した選択をし続けて、ある一定の人たちは去っていきましたが、結果的に理念浸透度が上がり、風通しの良い組織へと成長していったのです。目指す理想に対して純度高く共感している人材で組織が固まると、一気にパフォーマンスが上がります。働く目的が組織全体へと浸透し、仕事に対する意味付けや意義付けが深まっていくからです。おかげさまでアチーブメントは、今日まで発展し続けることができています。
常に目指す未来、創り出したい理想の組織像から逆算をして、そこから一貫した判断と選択を貫いていきましょう。必ずその先には発展の道が広がっています。

村田 泉
アチーブメント株式会社 執行役員/西日本エリア担当営業部長/トレーナー
1998年アチーブメント株式会社入社。シニアコンサルタントとしても1000名を超えるクライアントを達成に導くパートナーとして活躍。2009年、大阪支社長に就任し、支社を4年間で3倍の売上に成長させる。2015年には、全国を統括する営業本部長に就任。全国で約70名を率いながら、営業管理職の育成に着手する。経営陣、メンバーから絶大な信頼を得て、アチーブメントが大切にしているマネジメントスタイルや理念文化を継承する役割を一貫して果たしている。

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