[事例]1 願望強化のポイントは行動にあり! 極貧生活から上場を志す 経営者に成長できた理由

願望の明確化のためには、考えること以上に行動することが大切だ。そう語るのは九州でリユース事業を営む有冨さんです。異様な角度での成長劇に業界が注目しているが、一体どのようにしてここまでの「燃えるような願望」を手にしてきたのか。その半生を伺いました。

「考えるだけでなく、行動する」が何より大切

「願望が明確にならない」。学ぶなかで、この壁にぶつかる方は少なくないと思います。私も最初はそうでした。しかし、試行錯誤を繰り返しながら、今では本気で上場を目指し、社会の役に立てる会社を作るのだと、心の底から思えるようになりました。燃えるような強い願望を持てるようになった自負があります。この変化は決して才能などではなく、技術であると強く思います。なかでも一番大切なのが、「考える」だけではなく「行動」をし続けることにあると私は思います。
行動することで得られるものはいくつかあります。なかでも私が大切にしているのは、自分の素直な感情を知るということです。「楽しい」「嬉しい」「面白くない」など、生まれてくる感情がポジティブにしろ、ネガティブにしろ、それは自分の率直な気持ちです。この五感の揺さぶりは私に気づきを与えてくれます。そして、ポジティブな感情を繰り返し得ていくと、願望はどんどん強化されていきます。さらにその気持ちに従って行動し続けるなかで、より明確で強い願望を手にできるのです。逆説的にいうと、考えているだけでは効果は薄いのかもしれません。

逆境の中でも行動し続け見つけた本当の願望

そんな私が順風満帆に願望を描いて実現してきたのかというと、決してそうではありませんでした。家賃7000円の部屋に暮らす貧しい家庭で育ち、劣等感でいっぱいだった幼少期。私の願望は「お金が欲しい」ということだけでした。必死に働き、おかげさまでそれなりの豊かさは手にしましたが、どこかスッキリしない気持ちが続いていたのです。振り返れば妻との関係性は悪化し、必死の思いで立ち上げ経営してきた会社では不祥事の嵐。こんなはずじゃなかったと心から思いました。そしてこのタイミングが私が自分の願望と真剣に向き合うきっかけでもあったのです。

忙しい中でも家族との
時間を最優先している

そこで役に立ったのが『頂点への道』講座での学びでした。目標の土台となる目的とは何か?誰のために何のためになぜ、私は成功しなければならないのか。自問自答し続けました。「お金が欲しい、豊かになりたい、もっと豊かになりたい」。これまでの人生、自分のことばかり必死に追い求めてきましたが、日々行動し、向き合い、自問自答し続けるなかで心に浮かんできたのは、妻の顔でした。週の半分以上が朝帰りだった一番大変な時、何一つ文句を言わず隣で支え続けてくれたのが妻でした。薄々わかっていたものの、これまで妻を本気で大切にしようとしていなかった自分に気づいたのです。「私の本当の望みは妻の幸せかもしれない」。そう思い、妻との時間を優先しようと決めました。どんなに忙しくても月に4回は一緒に外食をし、そのうち1回は誕生日だと思えるほどの特別なディナーに行く。そう決めて実行しました。毎回毎回、嬉しそうに食事をとる妻の顔を見ていると、どんどん妻が私の願望のど真ん中に入っていきました。行動した先にしか真実はない。心の底からそう思いました。

行動することで磨かれていった志

一致団結した組織で、社員とともに
上場に向けてチャレンジしている

妻と真剣に向き合えば向き合うほど、人に喜んでもらいたいという願望が拡張していきました。リーダーキッズや児童養護施設で子どもたちと向き合うなかで、たくさんのお金よりも、大切な人が喜ぶ姿、その笑顔を見られることの方が何倍も嬉しくて、幸せを実感できました。行動すればするほど、人に喜んでもらうことが何よりのモチベーションになるのだと、腑に落ちていったのです。妻を大切にできた分、社員を大切にする方法がわかってきました。接し方が変わり、働き方も変わり、経営も根本から変わっていきました。社員の数も増え、売上は3倍近くに成長し、そして「大切にしたい」と本気で思える対象が、妻から会社の仲間に、そして取引先企業・顧客・業界へと広げていくことができたのです。今は本気で上場することを目指しています。社員が物心両面の豊かな生活を送れる会社を実現したいという願望が見えてきたからです。この自分の願望に、気持ちに素直になって、真っ直ぐ突き進んでいきたいと思います。
思い立ったらすぐ行動!それが更なる強い願望を育む手段であると今では力強く断言できます。是非ともに「行動」をし続け、最高の一年を過ごしていきましょう。

 

行動こそが真実。迷ったら即行動!
その繰り返しが強固な願望を
育む礎となる。

 

有冨 修
株式会社ライフクリエイト 代表取締役
一般財団法人日本プロスピーカー協会
認定ベーシックプロスピーカー
福岡県を中心に広島県・山口県・沖縄県で15拠点、リユースショップや質屋・便利屋事業を営んでいる。「日本一の御用聞き会社になる」というビジョンを掲げ創業21年目を迎える。選択理論心理学を実践し、夫婦関係はもちろん、従業員との信頼関係を深め、組織の人間関係と業績を両立する理念経営を実践している。2020年は10億円の壁を大きく上回り11億2000万円の売上を達成し、当期純利益を300%UPさせている。2022年は17億円の売上を作り、2023年は21億円の着地予想の実績を実現。リユース業界において業界平均を大きく超える実績を実現し、リユース業界向けの講演活動も積極的に実施している。