「孤高の時間」こそが人生の舵を握るための鍵

アチーブメント株式会社 代表取締役会長 兼 社長 青木仁志

「重要度は高いが、緊急度は低い」そんな第二象限の時間を確保し、各業界を牽引するリーダーの皆さんは何に取り組んでいるのかをお伝えしてきました。しかし、慌ただしい日常の中で、私たちはついその時間を後回しにしてしまいがちです。弊社代表の青木は、第2象限の時間を確保するためには、まず考え方・捉え方を変えることが重要であると言います。青木はなぜ「孤高の時間」を大切だと考えるのか、改めてインタビューをしました。

孤高の時間の確保は人生の舵を握る第一歩

人間とは苦と楽があれば、常に楽に流されやすい生き物。
それは本能であり、致し方ない一面です。

「孤高の時間」で将来を見据え戦略を練る時間は、短期的に見れば「苦」なのかもしれません。
なぜなら、それは自身の真の願望と向き合う時間であり、尋常ではないほどのエネルギーを使うからです。

また、必死に考えたところで人生ビジョンや、中長期のプランなどの答えが、すぐに出る保証もありません。
多忙な毎日を過ごしていれば、わざわざ保証の無いことに時間を使うのを、後回しにしてしまう選択をしてしまいがちです。

しかし、未来に思考をめぐらせ、そこから逆算することのない人生を送り続けていたとしたら、それは納得のいく人生と言えるでしょうか?

人生の幕を閉じる最後の最後の瞬間に「よくやった」そう自分に言える人生が、私が考える納得のいく、悔いのない人生です。
悔いが残る理由を、「会社が忙しかったから」「家族がいたから」などと、環境や他者のせいにしたくはありません。

人生の舵を握る。「孤高の時間」はまさにそのための時間です。
人生という航海の行き先を決めるのは、他者でも環境でもなく、あなた自身です。

「燃えるような願望」が孤高の時間の質を高める

「あなたは何によって憶えられたいのか?」

これは現代経営学の父である、P・F・ドラッカー博士が、13歳のときに宗教の先生に問いかけられた質問です。
その当初、ドラッカー博士はこの質問に答えることができませんでした。

しかし、この質問は彼に「この人生で本当に求めているものは何か?」という壮大なテーマを考えさせるきっかけを与えたのです。
結果、経営という分野の研究に人生を捧げ、亡き後も「現代経営学の父」と憶えられる人生を手に入れたのです。

「あなたは何によって憶えられたいのか?」と問われたとき、明確な答えがあるでしょうか。
もし持っているとすれば、8割は成功したと言っても過言ではないと思います。

自分はこんな人生を送りたい、世の中にこんな貢献をしていきたい、そんな理想の自分像こそが、心の底から沸き上がってくる「燃えるような願望」の原点です。

この「燃えるような願望」があってこそ、考える時間の質がぐんと高まります。
的がなければ矢を射られないのと同じで、「願望」というゴールが曖昧なまま、戦略を立てる「考える時間」を取ったとしてもあまり意味がないのは言うまでもありません。

とにかく、まずは願望です。
願望を明確にしてはじめて、本気で考える力が湧いてきます。

願望を見つけるヒントは「強み」にある

『頂点への道』講座では願望を明確化する方法として、「セルフ・カウンセリング」といういくつかの質問を自身に投げかける方法をお伝えし続けてきました。
クラブ会員の方であれば、実践された方がほとんどだと思いますが、そう簡単に納得の行く答えは見つからなかったのではないでしょうか。

それもそのはずで、かのノア・ウェブスターは、「成功とは探し求めた目標の満足行く達成である」と定義しました。
探し求めた目標であり、思いつきの目標では無いのです。

願望を明確化することは、時間とエネルギーが必要で、決して簡単ではありません。

しかし、コツがあります。
それは、まず自分自身の「強み」を考えることです。
誰しもが必ず強みを持っており、天分があります。
みなさんは、ご自身の強みを明確に認識されているでしょうか。
これまで、その強みにどれくらい目を向けて自分と向き合ってこられたでしょうか。

「成長しなければならない」「変わらなければならない」という義務感から、燃えるような願望を見つけることは難しいです。
「何が何でもこれをやりたい」という主体的で前向きな感情こそが、私たちに燃えるような願望をもたらしてくれます。

そのためには、自身の持つ「強み」を明確に把握し、それを最大限に発揮させていくのだという心構えを持ちましょう。
それができたときに、「やらねばならない」という義務感にとらわれない、本当の願望が見えてくるのです。

私たちは誰もが、唯一無二の素晴らしい存在であり、無限の可能性を秘めています。
その可能性を思う存分に証明する生き方を選択していきましょう。

能力を開発し続ける人生を歩む

「燃えるような願望」を手にすることができたら、強く意識をしなくても行動しようという力が湧き上がってきます。

ただ、ここで闇雲に動いてはいけません。
本当に成果を出していくためには、目標を明確に設定し、その達成から逆算された綿密なプランを考えることが重要です。

そして、忘れてはいけないのが「成功は成長の果実」という言葉です。
成功を手に入れようとする前に、「成功するための能力」を身につける成長の方が先だということです。

成長を考える際は、マインド・スキル・ナレッジの3つの観点で、理想といえる状態はなにか、今何が足りていないのか、それをどう身につけるのかを真剣に考えることがおすすめです。
そこで出てきたアイディアを一つずつ、地に足をつけて実行し続けて、大きな成果を出すための土台を作り上げていくことが必要不可欠です。

例えば、私は若いときに徹底的に自己投資をし、営業力を開発してきました。
おかげさまで様々なタイトルを獲得できましたが、なによりそこで手にした能力があるからこそ、どの業種でも営業で成果を出せる確信があります。

稼げる自分になる、「打ち出の小槌」になることこそが能力開発の目指すところなのです。

これまでお伝えしてきた、自身の人生を考え、願望を明確にし、能力開発のプランを立て、成功への道筋を明確にするプロセスを詰め込んだものこそが、『頂点への道』講座です。
ぜひ再受講の機会を先に確保してください。
成功の原理原則を再確認し、振り返りとともに、この先の実行プランを描けるからです。
なによりこの3日間は、真剣に自分と向き合う時間なので、より深い願望が見えることもあります。
クラブ会員のみなさんは、1年に最低1度はぜひお越しいただきたいと思います。

最後はやはり毎日の実践です。
講座内でも耳にタコができるくらいにお伝えしていますが、毎日朝早く起きて、深く考える「孤高の時間」を取りましょう。

ここでご紹介した一連の流れを試してみてください。
そして、新たに思い浮かんだことをプランに組み込み、「日々の実践」で完結していくのです。
これらを実行し続けて、成果が出ないわけがありません。
人生の舵を自身の手で握り、より良い生き方をともに手に入れていきましょう。

 

 

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